結膜炎|横浜市戸塚区の眼科「井上眼科」

井上眼科

結膜炎

流行性角結膜炎について

流行性角結膜炎は「はやり目」とも言われる、アデノウイルス(風邪の原因ウイルスの一種)の感染によって起こる結膜炎です。

感染力が強く、結膜炎にかかった人の目を触った手で他の人の目を触ればほぼ100%感染し、その他タオルなどを介しても感染してしまいます。また、結膜だけでなく、しばしば角膜(黒目)にも炎症が広がり、角膜上皮(角膜の一番表層の細胞層)が傷ついたり、淡い濁りができたりすることがあります。特に、小さいお子様や赤ちゃんの場合には、急激に炎症が悪化しやすいので注意が必要です。

流行性角結膜炎の症状

結膜が赤くなったり(充血)、まぶたの裏側にブツブツができて目やにや涙が増え、かゆみ、しょぼしょぼ感、ゴロゴロ感、まぶしい感じなどが主な症状です。また、症状がひどくなると、出血、耳の前のリンパ腺(耳前線)の腫れ、まぶたの急激な腫れ、白目がブヨブヨしてくる(結膜浮腫)、発熱などが起こる場合もあります。

流行性角結膜炎の検査と治療

流行性角結膜炎の検査は、角結膜上皮細胞中のアデノウィルス抗原検出試薬で検査をします。
また、治療方法としては、二次感染を予防するために抗菌薬(点眼液)を処方したり、炎症の強い例では、弱いステロイド系の点眼液を処方致しますが、実際にはウィルスに対する抵抗力を高めるため、睡眠や栄養豊富な食事をとり体力をつける事が第一です。

生活上の注意点

流行性角結膜炎は、ご家族や学校の友達、職場の同僚などにも感染させてしまう可能性が大変高い疾患ですので、かかってしまった場合は、目を触らないように極力気をつけ、涙やメヤニがついた手は流水と石鹸で十分に洗いましょう。
また、タオルなどは全てご家族と別にし、入浴も最後にしてもらうほうが良いでしょう。もちろん、お子様の場合には、学校や幼稚園を休ませなくてはなりません。

特に夏本番を迎える時期は、お子様を中心にプールの後に受診される方が非常に多くいらっしゃいます。プールに入るときには、できればゴーグルをして、直接プールの水に触れないように注意された方がよいと思います。また、時々小さなお子様が公共の浴場などで潜っていることを見かけますが、そういったことにも注意が必要です。